Solayer Pay(旧Emerald Card)の作り方|手数料・KYC・チャージ手順
目次
出典: Solayer 公式サイト(2026-10-12 時点)

Emerald Card って、いまは名前が変わったんだっけ?

名前は変わっても、中身は同じカードですよ。

日本からでも作れるの?

日本は対象外のリストに入っていないので作れます。手順とちょっとややこしい手数料の話もしていきます。
Solana にある USDC を、円に戻さずそのまま Visa で使いたい。そう思って Solayer のカードを調べると、「Emerald Card」と「Solayer Pay」の 2 つの名前が出てきて、手数料の数字もページごとにばらばらです。公式ドキュメントをぜんぶ読んでみたら、ページごとに数字が違うところまで見えてきました。
結論:日本は対象外リストに無く、年 20 ドルで作れる
Solayer Pay は年会費 20 ドルの Visa カードで、2026 年 10 月 12 日時点の公式の対象外リストに日本は入っていません。 18 歳以上で KYC(本人確認)を通れば申し込めます。ただ、リストに無いことは「日本から必ず作れる」という意味ではありません。
名前の話を先に片づけておきます。2025 年 4 月に「Emerald Card」の名前でコミュニティの約 4 万人に先行で配られたカードが、いまの Solayer Pay です。2026 年 5 月には物理カードも出ました(Solayer のプレスリリース(GlobeNewswire・2026 年 5 月 14 日))。

出典: Solayer(2026-10-12 時点の画面)
下の「Digital Wallets」には Apple Pay・Google Pay・Alipay が並んでいます。ほかのカードと手数料や対象国を見比べたい人は、先にこちらをどうぞ。
あわせて読みたいクリプトカード比較|日本から作れる 8 枚の手数料・還元・税金
手数料とポイント:数字は料金ページを基準に読む
いちばん困るのがここです。同じ公式ドキュメントの中で、チャージ手数料とドル以外の決済の手数料が、ページによって違う数字で書かれています。
| 項目 | 料金ページ(Structure) | FAQ | ほかのページ |
|---|---|---|---|
| 年会費 | 20 ドル | 20 ドル | 物理カードのページは「初回 20 ドルの有効化料」 |
| チャージ | 1 回ごとに 1% | 1 回ごとに 0.5% | チャージ手順のページは「1 回 0.10 ドル」 |
| ドル建ての決済 | 1 回 0.15 ドル | 1 回 0.15 ドル | — |
| ドル以外の決済 | 0.10 ドル+1.5% | 0.10 ドル+1.75% | — |
| 使わないとき | 6 か月で停止 | 記載なし | — |
出典: Solayer Docs「Structure」、Solayer Docs「FAQ」、Solayer Docs「Top Up」、Solayer Docs「Physical Card」(いずれも 2026-10-12 時点)

出典: Solayer Docs(2026-10-12 時点の画面)

出典: Solayer Docs(2026-10-12 時点の画面)
迷ったら、手数料は料金ページの数字で見積もるのがおすすめです。手数料だけを扱う専用のページで、決済の手数料も FAQ より低めには出ないので、見積もりが甘くなりにくいです。実際に引かれる額は、アプリの確認画面で毎回見てください。
日本のお店は円建てなので「ドル以外の決済」の行が効きます。1 ドル 150 円で 3 万円(200 ドル)を払った場合のカード側の手数料はこうなります。
出典: 上の表の手数料から筆者が計算。200 ドルを 1 回チャージした場合で、Visa 側の両替レートは含まない。決済の手数料だけなら 465 円(料金ページの数字)
差はけっこう大きいです。円のお店で払うと、どちらの数字でも 2.3〜2.6% くらいが手数料で消えます。ドル建てのサブスクや海外のネットショップなら 1% ちょっとで済むので、こちらのほうが向いています。

数字が 2 つあるの、ちょっと不安かも。

料金ページのほうで見積もれば、だいたい外さないですよ。
還元は現金ではなく「Solayer Card Points」です。1 回の決済額で倍率が変わり、100 ドル未満なら 1 ドルにつき 1 ポイント、2,500 ドル以上なら 5 ポイントです。

出典: Solayer Docs(2026-10-12 時点の画面)
ポイントの使い道は「将来の $LAYER の報酬」「パートナーのエアドロップや特典」などで、交換はまだ「近日対応」です。日本の普段の買い物は 1 回 100 ドル未満がほとんどなので、ポイントはおまけと思っておくのがよさそうです。
作り方と使い方:申し込み・KYC・チャージ
申し込みから KYC まで
用意するものは 3 つです。Phantom などの Solana のウォレット、そこに入れた USDC、パスポートか運転免許証。2025 年 4 月の発表では「SVM(Solana の実行環境)のウォレットから送った資金だけに対応する」と説明されていました(The Block 2025 年 4 月 15 日)。Ethereum など別のチェーンの USDC をそのまま送ると戻らないことがあるので、はじめは少額で試してください。
申し込みは Solayer Pay の申し込みページ から始めます。
20 ドルは KYC の前に払う
登録の手順では、有効化料を払ってから KYC に進みます。有効化料は返金されないと書かれていて、KYC で断られたときに戻るという記載はありません。日本は「対象外リストに無い」だけなので、戻らない前提で申し込んでください。
- 1
ウォレットをつなぐ
申し込みページの「Connect Wallet」で Solana のウォレットを接続し、「Apply for Solayer Pay」へ進む
- 2
年会費を払う
「Pay & Activate」→「Activate Card」で 20 ドルを払い、ウォレットで承認する。有効化料は返金されない
- 3
KYC を受ける
本人確認の委託先 Sumsub の画面に移る。居住国は「All countries except USA」を選び、住所は実際に住んでいる日本の住所を入れる
- 4
情報と書類を出す
住所・職業・年収・メールを入れ、身分証の表裏をアップロードして、顔の撮影(帽子・眼鏡・マスクは外す)
- 5
審査を待つ
3〜5 営業日。カードの準備ができるとメールが届く
出典: Solayer Docs「Registration」、Solayer Docs「KYC Guide」(2026-10-12 時点)
KYC の前に、対象外リストをいちど見ておきましょう。対象外になるのは、リストの国の居住者と、その国の国籍を持つ人です。日本人でもタイやマレーシアなどに住んでいれば申し込めません。日本に住んでいても、リストの国の国籍があると対象外です。

出典: Solayer Docs(2026-10-12 時点の画面)
チャージして使う
カードが出たら、アプリの「Card」タブで「Deposit」を押し、金額を入れてウォレットで承認します。承認が終わると、カードの画面に残高が出ます。料金ページの 1% なら定率なので、回数を減らしても手数料は変わりません(チャージ手順のページの「1 回 0.10 ドル」が正しければ、まとめたほうが得)。チャージした分は Solayer 側に置かれるので、入れるのは 1〜2 か月で使い切る額までにしておくと安心です。
ネットで使うときは「View Details」でカード番号・有効期限・CVV を出します。お店ではカードを Apple Pay か Google Pay に入れて、タッチで払います。国内の取引所から Solana へ USDC を送る手順は、USDC で割り勘する方法の送金の節と同じです。
物理カードは、カード自体は無料で送料だけかかります。米国以外への配送は International Express の 59.99 ドル(5〜11 営業日)です。届け先の国の一覧は公開されていないので、日本の住所が選べるかは注文画面で確かめてください。

出典: Solayer Docs(2026-10-12 時点の画面)
| カードの条件(物理カードのページより) | 内容 |
|---|---|
| ATM の引き出し | 1 回 250 ドルまで(ATM 側の手数料込み)・24 時間で 3 回まで |
| 1 アカウントのカード枚数 | バーチャルも含め、解約・停止したものも数えて 10 枚まで |
| 届く前の住所変更 | 注文後はできない |
出典: Solayer Docs「Physical Card」(2026-10-12 時点)
ここは要注意。解約しても枠は戻らないので、作り直しを繰り返すと 10 枚で打ち止めになります。料金ページと FAQ の一部は、いまも「物理カードは準備中」のままです。送料はアプリの注文画面で確かめてください。

送料 59.99 ドルって、年会費より高いじゃん!

そうなんですよね。スマホで払うだけなら、バーチャルで足ります。
使う前に知っておくこと:停止・預け先・税金
いちばん気をつけたいのは「6 か月使わないと止まる」ルールです。止まると新しいカードの発行を頼むことになり、10 枚の枠も 1 つ減ると読めます。止まったときの残高の扱いと再発行の費用は、公式には書かれていません。旅行のときだけ使う人は、ときどき小さな買い物を入れておけば止まりません。

使ってないだけで止まるの、地味にこわいね。

ときどき小さい買い物を入れておけば防げますよ。
チャージした残高の置き場所も知っておきたいところです。ドキュメントには、すぐ使う分はオンラインのウォレットに、大部分はオフラインの保管庫(マルチシグ)に分けて持つ、と書かれています(Solayer Docs「Security」)。2025 年の発表では「non-custodial(自己管理型)」とうたわれていました。ただ、いまの説明を読むかぎり、チャージした USDC は自分のウォレットを離れて Solayer の管理下に入ります。
注意
Solayer は日本の資金決済法の登録(暗号資産交換業・電子決済手段等取引業など)を受けていない海外の事業者で、国内の登録業者のような利用者財産の分別管理などの保護はありません。カードの残高をウォレットへ戻せるかも、公式には明記されていません。残高は使う分だけにしてください。
税金は、使うたびに損益の計算が要ると考えておくのが安全です。国税庁の FAQ は、暗号資産で商品を買うことを「保有する暗号資産を譲渡したことになります」と整理しています(国税庁「暗号資産等に関する税務上の取扱いについて(FAQ)」1-2・令和 7 年 12 月最終改訂)。
USDC は改正資金決済法では「電子決済手段」という別の区分で、個人が買い物に使ったときの扱いを直接書いた項目は FAQ にありません。取得時と使った時点の円の価値の差が所得になる、というのが筆者の理解です。チャージの時点と決済の時点のどちらで計算するかも、はっきり書いた資料は見当たりませんでした。年会費の 20 ドルも含めて、USDC を手に入れた日・使った日と円の値段を記録しておき、金額が大きいときは税理士に確認してください。申告の手順は暗号資産の税金の基礎にまとめてあります。
よくある質問
Q. Solayer Pay は日本から申し込めますか?
2026 年 10 月 12 日時点の公式の対象外リストに日本は入っておらず、18 歳以上で KYC を通れば申し込めます。ただし対象国の一覧が公開されているわけではないので、審査で断られる可能性は残ります。有効化料の 20 ドルは KYC の前に払い、返金されない決まりです。
Q. Emerald Card と Solayer Pay は別のカードですか?
同じカードです。2025 年 4 月に Emerald Card の名前で出て、いまは Solayer Pay と呼ばれています。申し込み先も同じページです。
Q. 物理カードは作ったほうがいいですか?
スマホのタッチ決済とネットの支払いだけなら、バーチャルカードで足ります。物理カードは ATM で現地の通貨を引き出したい人向けで、米国以外への送料は 59.99 ドルかかります。
おわりに、Solayer Pay は「ドル建ての支払い用」と割り切ると使いやすい
わたしなら、まずバーチャルだけ作って、ドル建てのサブスクを 1 本移すところから始めます。物理カードと送料 59.99 ドルは、ATM で現地の通貨を引き出す予定ができてからで十分です。申し込む前に、料金ページと対象外リストだけはもういちど開いてみてください。
本記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、個別の税務判断や法令の解釈を行うものではありません。筆者は金融庁に登録された金融商品取引業者・暗号資産交換業者・電子決済手段等取引業者ではなく、本記事は投資や特定のサービス利用の助言・勧誘・媒介を行うものではありません。Solayer Pay は金融庁の登録業者が出すカードではありません(2026 年 10 月 12 日確認)。手数料・対象国・規約は変わることがあり、海外事業者の利用に伴う損失は利用者自身の負担になります。具体的な取り扱いに不安がある場合は、税務署または税理士にご相談ください。


