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クリプトカード比較|日本から作れる 8 枚の手数料・還元・税金

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目次
クリプトカード比較を表すタイトルカード

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「ウォレットに USDC(ドルと同じ値動きのステーブルコイン)はあるけど、結局どこで使えるの?」で止まっている人、けっこう多いと思います。海外旅行の支払いやドル建てのサブスクに、円に戻さずそのまま使えたら話は早いんですよね。ただ、クリプトカードはほぼ海外発行で、日本の住所を受け付けないものや、日本から撤退したものが混ざっています。そこで今回は、名前を聞くカードを 30 枚以上、公式の対象国リストと手数料ページだけで仕分けしました。

結論:日本から申し込めるのは 8 枚。選ぶ軸は 3 つ

日本の住所から申し込めるクリプトカードは、2026 年 10 月 10 日時点で公式資料を確認できた 8 枚です。 内訳は Jupiter Card・Bitget Wallet Card・Ethena Pay・ether.fi Cash・Avici・Solayer Pay・RedotPay・KAST。前の 5 枚は対象国に日本が明記されています。後の 3 枚は「対象外リストに日本が無い」か「リストが公開されていない」だけで、本人確認(KYC)で断られる可能性は残ります。

8 枚

日本から申し込める

うち 5 枚は対象国に日本が明記

20 枚

作れない・撤退・終了

Bybit や Crypto.com など。下に一覧

5 枚

国内の暗号資産クレカ

円で払い、還元だけが暗号資産。別物として整理

4 枚

2026 年に止まったカード

Cypher・Offramp・Ready・Solflare(一時停止)

出典: 各社の公式ドキュメント(本文の各節と表の直下にリンク)。いずれも 2026 年 10 月 10 日閲覧

違いは「誰が残高を持つか」「円など USD 以外で払うときの手数料」「還元を何で受け取るか」の 3 つだけです。

カード日本残高初期費用円で払うとき還元
Jupiter Card明記入金型無料1.8%2%・USDC
Bitget Wallet Card明記直結10 USDT1.7%2〜3%・BTC など
Ethena Pay明記自己管理無料約 1.0%4%・AVAX
ether.fi Cash明記自己管理無料〜10 ドル約 1%+0〜0.5%3%・ETHFI
Avici明記担保型15 ドル0%+Visa 分記載なし
Solayer Payリスト外チャージ型年 20 ドル0.10 ドル+1.5%ポイント
RedotPayリスト外預かり10 ドル1.2%ポイント
KAST非公開預かり無料記載なし1.5%・USD

「明記」は対象国に日本が明記、「リスト外」は対象外リストに日本が無い、「非公開」は対象国の一覧が公開されていない、の意味です。初期費用はバーチャルカード、還元の上限や条件は各カードの節に書きました。

出典: Jupiter Docs「Fees and Limits」、Bitget Wallet ヘルプセンター「手数料」、Ethena Pay「Pricing」、ether.fi Help「Cashback」、Avici Docs「Fees and Limits」、Solayer Docs「Fees」、RedotPay ヘルプセンター「Are There Any Fees for Getting a Card?」、KAST「Membership」。対象国の根拠は各カードの節にリンクを置いた

日本のコンビニや飲食店で払うと円建ての決済になるので、「円で払うとき」の列がそのまま効きます。1 ドル 150 円で 3 万円の買い物をしたとして、カード側の上乗せ分を円にするとこうなります。

3 万円の買い物でカード側にかかる為替手数料(1 ドル 150 円で計算)
Jupiter Card540 円Bitget Wallet Card510 円Solayer Pay465 円ether.fi Cash(上限で計算)450 円RedotPay360 円Ethena Pay300 円Avici0 円

出典: 上の表の各社手数料ページから筆者が計算。Visa 側の両替レートや国外手数料は含まない

正直、この差は 1 回の買い物では誤差です。効いてくるのは毎月まとまった額を円で払う人で、そういう人は還元を何で受け取るかのほうが大きかったりします。

クリプトカードとは。クレジットカードと違う 4 つの前提

クリプトカードは、USDC や USDT のようなステーブルコインを残高にして、Visa や Mastercard の加盟店で使う仕組みです。店側はふつうのカード決済として処理し、換金はカード会社側がやります。日本のクレカと同じ感覚で持つと、次の 4 点でつまずきます。

クレジットカードとの違い

入れた分か担保の範囲でしか使えません。収入の審査はなく、本人確認が通れば発行されます。発行体は米国・香港・シンガポールなどの海外事業者で、補償や窓口は各社の規約次第。還元の多くはトークンで支払われ、円に直した価値は日々動きます。

4 つ目の「誰が残高を持っているか」が、ここでいちばん効いてきます。

事業者が預かる型

  • 該当するカードRedotPay・KAST・Jupiter・Solayer
  • 秘密鍵管理しなくてよい
  • 残高が止まるとき凍結・出金停止・破綻で戻らないことがある
  • 向いている人まず少額で試したい

自分のウォレットから払う型

  • 該当するカードBitget Wallet・Ethena Pay・ether.fi・Avici
  • 秘密鍵自分で持つ。なくすと戻らない
  • 残高が止まるときカードに許可を出した分だけが影響を受ける
  • 向いている人すでにウォレットに USDC がある

カードにチャージした分や引き落としの許可を出した分は、事業者の停止や不具合の影響を受けます。 どちらの型でも、入れる額は使う分だけが安全です。鍵の管理に自信が無い人は、先にハードウェアウォレットの選び方を読んでおくとすこし気が楽になります。USDC と USDT の違いから知りたい人は、こちらが先です。

あわせて読みたいステーブルコインとは|USDC・USDT・JPYC の違いを初心者向けに

対象国に日本が明記されている 5 枚

Jupiter Card:Solana の取引所が出した 1 枚。還元は USDC で受け取れる

Solana の分散型取引所 Jupiter の Visa カードで、公式ドキュメントの対象国リストに Japan が入っています。日本を含むアジアの一部は DCS という発行会社が担当し、ほかの国の Rain 発行とは条件がすこし違います。日本向けの DCS 版は USD 以外の決済に 1.8% がかかり、ATM は使えません。

1
docs.jup.ag
Jupiter Docs「Jupiter Card」の Card Issuers の節。DCS が Australia・Japan・Malaysia など 9 か国・地域の居住者にカードを発行し、それ以外は Rain 発行だと説明している
図 1Jupiter Docs「Jupiter Card」の Card Issuers の節。DCS が Australia・Japan・Malaysia など 9 か国・地域の居住者にカードを発行し、それ以外は Rain 発行だと説明している
出典: Jupiter Docs(2026-10-10 時点の画面)

年会費はなく、Solana からの入金は手数料無料です。還元は 2%で、受け取りが USDC なのは 8 枚の中でここだけ。月 100 ドルが上限で、前の月に 2 人を紹介すると翌月は 4%(200 ドルまで)に上がります。

Apple Pay と Google Pay に対応しています。ただし公式には「対象国の一部では追加できない」とも書かれているので、日本で入るかは申し込んでから分かる形です。

Bitget Wallet Card:日本が対象国に明記され、物理カードも届く

Bitget Wallet(ウォレットアプリ)から申し込むカードです。2026 年 7 月の公式案内では、バーチャル・物理ともにアジア太平洋の対象国に Japan が入っています。チャージは Solana・TRON・Ethereum・Base の USDC か USDT で、自分のウォレットから直接引かれます。

先に書いておくと、同じ Bitget ブランドの取引所を運営する Bitget Limited(シンガポール)は、金融庁が警告書を出した無登録の海外所在業者として公表されています。カードを出しているのはウォレット側のサービスですが、読者から見れば同じ看板なので、この事実を知ったうえで判断してください。

出典: 金融庁「無登録で暗号資産交換業を行う者の名称等について」(令和 5 年 3 月・令和 6 年 11 月掲載)

手数料は公式ヘルプがわかりやすく、月額・年会費なし、チャージ無料。USD 以外の決済に 1.7%、暗号資産から法定通貨への交換に 0.05〜0.2% が乗ります。発行時に 10 USDT がかかり、ローンチ期間は免除されていましたが、いまも続いているかは申込画面で確かめてください。

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web3.bitget.com
Bitget Wallet ヘルプセンターの「手数料(APAC)」の冒頭。「月額料金や年会費は一切かかりません。チャージに手数料はかかりません」と書かれている(USD 以外の 1.7% はこの下に続く)
図 2Bitget Wallet ヘルプセンターの「手数料(APAC)」の冒頭。「月額料金や年会費は一切かかりません。チャージに手数料はかかりません」と書かれている(USD 以外の 1.7% はこの下に続く)
出典: Bitget Wallet Help Center(2026-10-10 時点の画面)

還元は「assetback」という名前で、基本 2%、条件を満たすと 3%。受け取る資産を BTC・金・米国株・USDC から月ごとに選べますが、USDC 以外は受け取ったあとの値動きで円の価値が変わります。

Ethena Pay:還元 4% の条件と、合成ドル USDe の性質を知ってから

ステーブルコイン USDe を出している Ethena の決済アプリで、公式は数分でのバーチャル Visa 発行をうたっています。対象国ページのアジア欄に日本が明記されていますが、「仮想口座(IBAN)での入出金はまだ使えない」の注記つき。カードとして使う分には影響ありません。

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pay.ethena.fi
Ethena Pay の「Where Ethena Pay is live」の一覧。Asia & Middle East の欄に Japan が注記の記号つきで載っている
図 3Ethena Pay の「Where Ethena Pay is live」の一覧。Asia & Middle East の欄に Japan が注記の記号つきで載っている
出典: Ethena Pay(2026-10-10 時点の画面)

価格ページの数字は 8 枚の中でいちばん具体的です。

項目Standard(無料プラン)
キャッシュバック4%(月 2,500 ドルまで。以後 1%、4,000 ドル超は 0%)。AVAX で支払い
為替手数料約 1.0%(カード網の実費を転嫁。USD 決済は無料)
ATM1 回 1 ドル+0.65%
Daily Boost残高に年 5%(5,000 ドルまで。月 1 回以上の決済が条件)

出典: Ethena Pay「Pricing」(2026 年 10 月 10 日閲覧)

ここは条件をまとめて読んでください。キャッシュバックの AVAX には値動きがあるので、円にしたときの還元率は 4% を下回ることがあります。年 5% の Daily Boost は預金ではなく、元本の保証もありません。

USDe は、法定通貨で裏付けられたステーブルコインではなく、担保と先物を組み合わせた合成ドルです。一時的に 1 ドルを下回る価格がついたこともあります。「4% 還元」と「年 5%」は、この前提ごと受け取る数字です。

規約に書かれた日本向けの条件

Ethena Pay の利用規約には日本居住者向けの条項があります。要旨は 3 点で、Ethena Pay Ltd. は金融庁に暗号資産交換業者・電子決済手段等取引業者などとして登録していないこと。日本居住者への勧誘は行わず、利用者側から求めた取引(reverse solicitation)として扱うこと。登録業者に適用される資金決済法の保護は受けられないこと、です(Ethena Pay「Terms」Appendix 1 の 3.2 Japan、筆者訳)。

ether.fi Cash:年会費無料の Core でも 3%。ただし還元は ETHFI

Ethereum のステーキングサービス ether.fi が出す Visa カードで、公式ヘルプの提供国リストに Japan が入っています。「リストに無い地域からは申し込めない」とも書かれているので、載っていること自体が根拠になります。

4
help.ether.fi
ether.fi Help「In which countries is the Cash card available?」の国リスト。Italy と Jersey の間に Japan が並ぶ
図 4ether.fi Help「In which countries is the Cash card available?」の国リスト。Italy と Jersey の間に Japan が並ぶ
出典: ether.fi Help(2026-10-10 時点の画面)

無料の Core でも還元 3%(月 2,000 ドルまで。以後 1%、3,000 ドル超は 0.5%)。年 199 ドルの Luxe と 999 ドルの Pinnacle もありますが、ふつうの使い方ならまず要りません。為替は基準レート約 1% に、Core は 0〜0.5% が乗ります。

還元は ETHFI トークンで、7 日間のロック後に 5 ドル以上たまると請求できる仕組み。最初のバーチャルカードは無料ですが、地域によっては 10 ドルかかると書かれています。

Avici:為替手数料 0% をうたう USDC 担保の与信型

Avici は「secured credit card」、つまり自分のウォレットの USDC を担保に使う型で、公式の提供地域に Japan が入っています。手数料ページには為替の上乗せ 0% とありますが、同じページに「Visa 側で 0.4〜1% の国外手数料がかかることがある」とも添えてあります。カード側 0% と「無料」は別物、というわけです。

費用はバーチャル Platinum が初回 15 ドル、物理 Platinum が 50 ドルで、Platinum に年会費はありません。ATM は 1 回 1 ドル+0.65%、1 日 3,000 ドルまで。還元の記載は公式ドキュメントに見当たりませんでした。

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「対象外リストに日本が無い」3 枚

Solayer Pay(旧 Emerald Card):年 20 ドルの会員制。Solana の USDC をそのまま使う

Solana 上のサービス Solayer のカードで、2026 年 10 月時点の公式ドキュメントでは名前が「Solayer Pay」になっています。手数料ページには年会費 20 ドル、チャージ 1%、国外決済は 0.10 ドル+1.5% と明記。6 か月使わないとカードが止まるので、旅行のときだけ使う人は注意が要ります。物理カードは「準備中」で、いまはバーチャルだけです。

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docs.solayer.org
Solayer Docs の「Fees」。Membership が年 20 ドルで、12 か月のカード利用と維持をまかなうと書かれている
図 5Solayer Docs の「Fees」。Membership が年 20 ドルで、12 か月のカード利用と維持をまかなうと書かれている
出典: Solayer Docs(2026-10-10 時点の画面)

日本からの可否は「対象外の国・地域」リストで判断します。EU 各国・英国・韓国・インド・オーストラリアなどが並びますが、日本はありません。ただ、リストに無いことは日本から必ず作れるという意味ではありませんし、Solayer Pay は日本の金融庁の登録業者でもありません。還元は現金ではなくポイントで、使い道は「パートナーの特典や将来の無料配布」とだけ書かれています。

PRSolayer Pay の登録ページ(紹介コードつき)。経由して登録されると、筆者に紹介報酬が入ることがあります。

RedotPay:始めやすい預かり型。ただし Apple Pay の新規追加は止まっている

香港発の RedotPay は、事業者が残高を預かる型です。アプリに入金してからカードを発行する流れで、バーチャル 10 ドル、物理 100 ドルの発行手数料が残高から引かれます。対象外の国リストには米国・中国本土・ロシアなどが並び、日本はありません。

手数料は公式ヘルプに、カードの通貨以外の決済 1.2%、暗号資産の換算 1%、ATM 引き出し 2% とまとまっています。ひとつ注意があって、2025 年 8 月 22 日以降は Apple Pay への新規追加が止まっています(RedotPay「Apple Pay Service Adjustment」)。iPhone でタッチ決済したい人には、いまのところ向きません。

KAST:対象国の一覧が公開されていない。無料の Standard で 1.5%

KAST は比較記事でよく名前が出るカードですが、公式サイトに対象国の一覧がなく、申し込み画面の国選択で判断する形です。「対象外リストに日本が無い」とすら書けないので、8 枚目として載せつつ、作れる保証はいちばん弱いと断っておきます。

料金ページでは Standard が年会費無料で還元 1.5%。年 1,000 ドルの Premium と 1 万ドルの Private もありますが、個人が選ぶ理由は薄いです。還元は USD 建てで、Standard の物理カードは送料 40 ドル。為替と ATM の手数料は料金ページに載っていません。

8 枚の見分け方

迷ったときの基準は「対象国に日本が明記されているか」です。明記の 5 枚のうち、還元を USDC で受け取れるのは Jupiter Card だけ。自分のウォレットから直接引かれて手数料が一本になるのは Bitget Wallet Card です。還元率の数字が大きい Ethena Pay と ether.fi は、値動きのあるトークンで受け取る条件つき。どれも金融庁の登録業者ではないので、申し込むかどうかは規約と手数料ページを読んでから決めてください。

旅行前に 1 回だけ試す

初めてなら、出発前に 20 ドルだけ入れたバーチャルカードで国内のコンビニ決済を 1 回通しておくと安心です。円建てなので為替手数料の明細も確認でき、Apple Pay に入るかもその場で分かります。空港で初めて使って止まる、がいちばんめんどうなパターンです。

日本から作れないカード 20 枚。上位の比較記事に混ざりがち

検索上位の「おすすめ◯選」には、日本からはもう作れないカードがけっこう混ざっています。公式ページで確認できた分を並べます。

カード2026 年 10 月の状態根拠
Bybit Card日本居住者向けサービスを 2026 年から段階的に終了Cointelegraph 2025 年 12 月 23 日
Bitget Card(取引所版)2026 年 8 月 1 日で新規受付を終了Bitget「Common Questions About Bitget Card」
Crypto.com Visa提供地域は米・加・欧・英・星・豪など。日本の記載なしCrypto.com ヘルプ
Coinbase Card米国(と英国)のみCoinbase Card
MetaMask Card提供国リストに日本なしMetaMask Card
Gnosis Pay「準備中の国」に日本Gnosis Pay ヘルプ
Kraken Card英国と EEA のみKraken Card FAQs
Nexo Card欧州の一部の国のみNexo Card
Wirex対象国表で日本は N/AWirex「Supported countries」
Ledger CL CardEEA・英・米・加・瑞・中南米の一部Ledger CL Card
1inch Card主に EU 向け1inch ヘルプ
OKX Card利用制限地域に日本OKX「Risk & Compliance Disclosure」
Gate Card利用規約の制限地域に日本Gate「User Agreement」
KuCoin KuCardEEA・豪のみKuCoin ヘルプ
Phantom Cash米国のみPhantom ヘルプ
Solflare CardEEA・英向け。新しい発行パートナーへの移行のため一時停止Solflare Crypto Card
BleapEEA とスイスのみBleap Cardholder Terms
Cypher2026 年 9 月 6 日にサービス終了Cypher ブログ
Offramp2026 年 7 月 31 日にカード停止Offramp ブログ
Ready Card(旧 Argent)2026 年 9 月に全カード停止Ready ヘルプ

いずれも 2026 年 10 月 10 日閲覧。2026 年だけで 4 枚が止まった、というのは覚えておきたい数字です。発行会社(カードを実際に出す裏方)側の事情で止まると、その上に乗っていたカードが同時に止まる、という構造だったりします。

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HashPort Wallet

国内の「暗号資産が貯まるクレカ」は何が違う?

ここで混ざりやすいのが、国内のカード会社が出している暗号資産連動のクレジットカードです。こちらは円で後払いするふつうのクレカで、還元だけが暗号資産。お金の流れがクリプトカードとは逆向きで、日本の登録業者が関わっています。

カード発行・ブランド還元年会費開始
bitFlyer クレカアプラス・Mastercard0.5%(プラチナ 1.0%)を BTC でスタンダード無料2022 年
EPOS CRYPTO カード for bitbankエポスカード・Visa0.5% を BTC・ETH・ASTR から選択永年無料2026 年 4 月 27 日
SBI VISA クリプトカードアプラス・Visa0.5%(ゴールド 1.0%)を BTC・ETH・XRP から選択スタンダード無料2026 年 5 月 1 日
Binance Japan Cardライフカード1.6% 相当を BNB で初年度無料。2 年目から 1,650 円(年 10 万円利用で無料)2026 年 1 月
HashPort カードナッジ0.3% を JPYC で(決済も JPYC)無料(発行事務手数料 2,500 円)2025 年 11 月 21 日

出典: bitFlyer クレカ、エポスカード「EPOS CRYPTO カード for bitbank」、SBI 新生銀行グループ 2026 年 5 月 1 日発表(PDF)、Binance Japan「Binance Japan Card」、HashPort 2025 年 11 月 21 日プレスリリース。表の掲載と広告は無関係

決済そのものは円なので、クリプトカードのような「払うたびに損益計算」は要りません。還元で受け取った暗号資産を売ったときに、ふつうの暗号資産と同じ計算をするだけです。

国内発では、USDC 残高で払う Visa カード「Slash Card」(Slash Vision Labs)が 18 歳以上の日本在住者向けに準備中です。2026 年 10 月時点では β 版の事前登録が終了し、受付再開待ち(Slash Card 事前登録ページ)。これが出てくると、この記事の前提がだいぶ変わります。

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日本から使う前に知っておくこと

カードで払うたびに損益の計算が要る

いちばん見落とされるのが税金です。国税庁の FAQ は、暗号資産で商品を買った場合を「保有する暗号資産を譲渡したことになります」と整理しています。

保有する暗号資産で商品を購入した場合、保有する暗号資産を譲渡したことになりますので、この譲渡に係る所得金額は、その暗号資産の譲渡価額とその暗号資産の譲渡原価等との差額となります。

出典: 国税庁「暗号資産等に関する税務上の取扱いについて(FAQ)」1-2(令和 7 年 12 月最終改訂)

ここで 1 つ注意があります。USDC のようにドルで額面どおり払い戻されるステーブルコインは、改正資金決済法では「電子決済手段」として扱われ、暗号資産とは別の区分です(国内では SBI VC トレードが電子決済手段として扱っています)。同じ FAQ の法人税の項(3-2-1)は、電子決済手段を「要求払預金に類似する性格を有し、金銭債権に該当すると考えられます」と説明しています。

ただ、個人が外貨建ての電子決済手段で買い物をしたときの所得区分を直接書いた項目は、2026 年 10 月時点の FAQ にはありません。外貨預金の為替差益と同じように考えて雑所得で計算する、というのが筆者の理解です。USDT や合成ドルの USDe について、国の資料で区分を名指しした記述は筆者が確認した範囲では見当たりませんでした。

どちらの整理でも、「使った時点の円の価値」と「手に入れた時点の円の価値」の差が所得になる 点は同じです。FAQ 1-2 の式をステーブルコインに置き換えると、こうなります。

項目例
取得1 USDC を 145 円で 1,000 USDC 買った
決済1 USDC=150 円のときに 30,000 円の買い物を 200 USDC で払った
譲渡価額30,000 円
譲渡原価145 円 × 200 USDC = 29,000 円
所得1,000 円

出典: 計算式は上記 FAQ 1-2(商品価額 −(取得価額 ÷ 数量)× 支払数量)。数字は筆者の例で、為替手数料は考えていない

ドル建てのステーブルコインは円では毎日値が動くので、決済のたびに小さな損益が積み上がります。手に入れたときの円の価値は取得のたびに記録しておいてください。年末調整を受けた給与所得者は、カードの損益を含む給与以外の所得の合計が年間 20 万円を超えると確定申告が必要です(国税庁 No.1900)。申告の手順は暗号資産の税金の基礎にまとめてあります。

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www.nta.go.jp
国税庁の「暗号資産等に関する税務上の取扱い及び計算書について」の案内ページ。FAQ の PDF と計算書の様式へのリンクが並ぶ
図 6国税庁の「暗号資産等に関する税務上の取扱い及び計算書について」の案内ページ。FAQ の PDF と計算書の様式へのリンクが並ぶ
出典: 国税庁(2026-10-10 時点の画面)

「分離課税 20%」はまだ先で、海外カードの決済が入るかは決まっていない

令和 8 年度税制改正で、暗号資産の譲渡益を 20%(所得税 15%・住民税 5%)の申告分離課税にすることが決まりました。ただし大綱の文面は対象を限っています。「暗号資産取引業(仮称)を行う者に対して」「特定暗号資産(金融商品取引業者登録簿に登録されている暗号資産等)」の譲渡等をした場合だけです。

適用開始は、暗号資産を金融商品取引法の対象に移す改正法が施行された年の翌年 1 月 1 日から。その改正法は 2026 年 7 月に成立しましたが、施行日はまだ先です。

出典: 財務省「令和 8 年度税制改正の大綱」p.23〜24(2025 年 12 月 26 日閣議決定)、PwC 弁護士法人「金融商品取引法及び資金決済に関する法律の一部を改正する法律の成立」(2026 年 7 月)

海外のカード会社に USDC を渡して商品を買う行為が「暗号資産取引業を行う者への譲渡」に当たるかは、大綱の文面からは読み取れません。少なくとも 2026 年分の確定申告は、これまでどおり雑所得として計算する前提で考えてください。

注意

海外発行の 8 枚は、資金決済法による利用者資産の保全の外にあります。2026 年だけでカードが 4 枚止まった業界なので、残高は使う分だけにし、円に戻す経路(国内の登録業者のウォレット)を先に確保しておいてください。

チャージする USDC はどこから持ってくるか

8 枚ともチャージは自分のウォレットからです。日本で円から USDC を買える国内の登録業者は、金融庁に登録された電子決済手段等取引業者です。2026 年 10 月時点では SBI VC トレードとコインチェックの 2 社で、USDC の売買を始めているのは SBI VC トレードです(金融庁「電子決済手段等取引業者登録一覧」)。

最初の関門は「送るチェーン」です。チェーンとは USDC が載っているネットワーク(Solana や Ethereum など)のことで、カードが受け付けないチェーンに送ると戻らないことがあります。手順は暗号資産(USDC)で割り勘する方法に写真つきでまとめてあります。

申し込みの流れ

どのカードも、大まかな順番は同じです。

  1. 1

    ウォレットか残高を用意する

    自己管理型はウォレットに USDC を、預かり型はアプリに入金しておく

  2. 2

    登録する

    メールアドレスとウォレットをつなぐ

  3. 3

    KYC を通す

    本人確認書類と顔写真。追加書類を求められることがある

  4. 4

    カードを発行する

    初期費用や年会費があるカードはここで引かれる

  5. 5

    Apple Pay か Google Pay に入れる

    物理カードを待たずにスマホで使える(非対応の地域・カードもある)

KYC には住所確認が入るので、対象外の国に日本が入っているサービスはここで止まります。

よくある質問

Q. 日本のクレジットカードと何が違いますか?

いちばんの違いは、不正利用の補償と問い合わせ窓口が国内のカードより弱いことです。発行体が海外なので、トラブル時は各社の規約と所在地の法律に従います。

Q. 海外の ATM で現地通貨を引き出せますか?

カードによります。RedotPay(2%)と Avici の Platinum(1 回 1 ドル+0.65%)は引き出せ、日本向けの Jupiter Card は ATM が使えません。ほかは物理カードが無いか、公式に ATM 手数料の記載がありません。どのカードも ATM 側の手数料は別です。

Q. 税金はカードで払うたびに計算するのですか?

計算の単位は決済ごとです。使った時点の円の価値と手に入れた時点の円の価値の差を、年末にまとめて集計する人が多いです。年末調整を受けた給与所得者で、給与以外の所得の合計が年間 20 万円以下なら所得税の確定申告は不要ですが、住民税の申告は別に要ります(国税庁 No.1900)。

Q. 還元は何で受け取り、税金はどうなりますか?

カードごとに USDC・AVAX・ETHFI などのトークンかポイントで受け取ります(内訳は冒頭の表)。決済額に応じた還元をいつどの所得として計上するかについて、国税庁の FAQ に直接あてはまる項目は筆者が確認した範囲では見当たりませんでした。金額が大きい場合は税理士に確認してください。売って円にした時点では、譲渡の所得計算が要ります。

まとめ

クリプトカードは財布というより、必要な分だけその場で両替する窓口に近い道具です。30 枚以上を公式ページで仕分けして残ったのが 8 枚、というのが 2026 年 10 月の現実で、来年にはまた何枚か入れ替わっているはずです。申し込む直前にもう一度、公式の手数料ページと対象国リストだけは見ておくと安心です。

本記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、個別の税務判断や法令の解釈を行うものではありません。筆者は金融庁に登録された金融商品取引業者・暗号資産交換業者・電子決済手段等取引業者ではなく、本記事は投資や特定のサービス利用の助言・勧誘・媒介を行うものではありません。筆者は招待リンクを通じて紹介報酬を受けることがあります。比較した海外発行の 8 枚は、いずれも金融庁の登録業者が出すものではありません(2026 年 10 月 10 日確認)。各カードの手数料・対象国・規約は変わることがあり、海外事業者の利用に伴う損失は利用者自身の負担になります。具体的な取り扱いに不安がある場合は、税務署または税理士にご相談ください。

画像中の USDC・USDT(Tether) のロゴは Circle Internet Group・Tether Operations の商標で、それぞれを指すためにのみ使用しています。本記事は各社の公式コンテンツではなく、提携・後援関係はありません。

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