bitFlyer「クールダウン」10月15日開始|入金後48時間の送付制限を計算
目次
出典: bitFlyer 公式サイト(お知らせ PDF)(2026-10-13 時点)

bitFlyer で買ってすぐ送ろうとしたら、止められるって聞いたんだけど?

止まるのは、条件に当てはまる人の一部の送付だけなんです。

割り勘の精算、間に合わなくなったら困るなあ…

大丈夫。数字で計算してみましょう。
bitFlyer で口座を開いたばかりで、円を入れて買ってすぐ送るつもりの人へ。10 月 15 日から段取りが変わります。いつから・誰に・いくら分の制限がかかるのか。bitFlyer のお知らせ PDF を読み、計算例にしました。
何が変わる? 入金後 48 時間、10 万円を超えた分は送れない
bitFlyer は 2026 年 10 月 15 日から、本人確認から 90 日未満の個人が円を入金すると、48 時間は「入金額の合計 − 10 万円」分の暗号資産を外部へ送れなくします。 名前は「クールダウン」で、発表は 10 月 2 日でした。

出典: bitFlyer(2026-10-13 時点の画面)
制限される
- 暗号資産外部アドレスへの送付(10 万円を超えた分)
- 日本円なし
- 対象の人本人確認の完了から 90 日未満の個人
- クイック入金の分別に 7 日間の送付制限がある
制限されない
- 暗号資産売買・保有・受け取り
- 日本円入金・出金
- 対象の人90 日を過ぎた人(すでに口座がある人も同じ基準)
- クイック入金の分クールダウンの計算には入らない
出典: bitFlyer「bitFlyer、暗号資産の詐欺被害防止を目的に『クールダウン』を導入」(2026 年 10 月 2 日・PDF)
対象の人には自動でかかり、申し込みは要りません。入金を複数回すると、それぞれの入金時点から 48 時間ずつ数えて、時間が過ぎた入金分から順に外れていきます。公式 X でも同じ告知が出ています。
【お知らせ】
2026 年 10 月 15 日(木)より、詐欺被害や不正な資金移動の防止を目的として「クールダウン」を導入します。
本人確認が完了した日時から 90 日未満の個人のお客様が日本円を入金した場合、入金後 48 時間、暗号資産の外部送付に一部制限が適用されます。
詳細はこちら▼
計算例:15 万円を入れたら、5 万円分が 48 時間止まる
いちばん多そうなのは「15 万円入れて、ほぼ全額を買って送る」パターンです。制限額は 15 万円 − 10 万円 = 5 万円分。つまり 10 万円分 はすぐ送れて、残りの 5 万円分は入金から 48 時間たつまで待ちになります。
| 48 時間以内の入金 | 送れない分(48 時間) | メモ |
|---|---|---|
| 8 万円 | 0 円 | 10 万円以下なので対象外 |
| 15 万円 | 5 万円分 | 10 万円分はすぐ送れる |
| 8 万円 + 翌日 8 万円 | 6 万円分 | 合計 16 万円で計算。1 回目から 48 時間たつと 0 円に戻る |
| 100 万円 | 90 万円分 | 2 日後にまとめて送る前提で動く |
出典: bitFlyer の上記 PDF の「制限の内容」をもとに WariSaku 編集部で計算(手数料は除いた金額)。bitFlyer は「送付可能な数量は、お客様の資産状況によって異なる場合があります」としているので、実際の数字は送付画面の表示が正です
3 行目がポイントです。分けて入れても、制限は 48 時間以内の入金の合計で計算されます。 1 回ずつは 10 万円以下でも、合計で見られるのは覚えておきたいところです。
「何万円分」を暗号資産の数量にどう換算するか(どの時点の価格を使うか)は、公式の発表では未記載です。送れる数量は送付画面に出るので、送る前にそこを見るのが確実です。

出典: bitFlyer(2026-10-13 時点の画面)
入出金の履歴には「クールダウン中」、入金の詳細画面には「仮想通貨の送付制限解除日時」も出ると書かれています。何時に送れるかは、ここで確かめられます。

結局、10 万円までなら気にしなくていいの?

はい。48 時間以内に入れた合計が 10 万円以下なら、いつもどおりです。
割り勘の精算で困るのはどんなとき?
影響が出るのは、本人確認が済んでから 90 日たたないうちに、10 万円を超える円を入れてすぐ外へ送る人です。たとえば次のような場面。
- 旅行の立て替えを暗号資産で返すため、口座開設直後にまとめて入金して送る
- 幹事が全員分を円で集めて入金し、買ってすぐ相手へ送る
- 精算用に買った暗号資産を、いったん自分のウォレットへ移してから送る
どれも、やり方を少し変えるだけで済みます。精算に使う円を精算日の 2 日前までに入金しておけば、送る日にはクールダウンが明けています。 ほかにも、48 時間以内の入金を合計 10 万円以内に収める手と、返金をそもそも円の振込にする手があります。この 3 つのどれかで、ほぼ困らないはずです。
誰が誰にいくら返すかを先に出しておくと、送る額が 10 万円を超えるかどうかもすぐ見えます。WariSaku(登録不要の割り勘アプリ)で精算額を出しておき、送付は各自の取引所やウォレットから、という分け方がいちばん楽です。暗号資産で精算する手順は、次の記事にまとめています。
あわせて読みたい暗号資産で割り勘を精算する方法|ステーブルコイン送金の実践ガイド

受け取る側の友だちは、何もしなくていいの?

受け取りは止まらないので大丈夫です。
なぜ今? 金融庁と警察庁の要請が背景
bitFlyer の発表に行政の要請への言及はありませんが、流れとしてはつながっています。金融庁は 2026 年 8 月 6 日、警察庁と連名で日本暗号資産等取引業協会に、詐欺被害の防止策 11 項目を改めて要請しました。その 3 番目が、この種の制限にあたります。
法定通貨入金後又は暗号資産購入後の一定期間の暗号資産の出庫制限
出典: 金融庁「暗号資産を用いた詐欺被害等防止に向けた対策の一層の強化について」(2026 年 8 月 6 日)、警察庁の同日の掲載

出典: 金融庁(2026-10-13 時点の画面)
同じ要請の 4 番目は「出庫先の事前登録制及び登録後一定期間の暗号資産の出庫制限」。コインチェックはこの要請を踏まえて、2026 年 9 月 15 日から新しく登録した送付先アドレスへの送金に一定期間の制限をかけています。期間は「セキュリティ上の理由により非公開」で、早期解除も受け付けていません。
出典: コインチェック「暗号資産の送金に関するセキュリティ強化のお知らせ」(2026 年 9 月 10 日・9 月 15 日更新)

出典: コインチェック(2026-10-13 時点の画面)
要請は業界団体あてなので、ほかの取引所でも似た「待ち」がじわじわ増えていくと思っておいたほうが安全です。
「今すぐ送って」は詐欺のサイン
bitFlyer は PDF の中で、bitFlyer を名乗る送付依頼はすべて詐欺だと書いています。SNS・マッチングアプリ・投資グループで「急いで送って」と言われたら、48 時間の待ちはむしろ考え直す時間です。手口と相談先は大学生を狙う詐欺の手口と対処法にまとめています。
よくある質問
Q. すでに bitFlyer の口座を持っていても対象になりますか?
本人確認の完了から 90 日未満なら対象です。bitFlyer の発表は「すでに口座を開設済みのお客様も、本人確認が完了した日時から 90 日未満である場合は対象」としていて、90 日を過ぎれば外れます。
Q. クールダウン中に、円の出金や暗号資産の売買はできますか?
できます。bitFlyer の発表では、日本円の入金・出金、暗号資産の売買・保有・受け取りは、クールダウンでは制限されません。止まるのは、外部アドレスへの暗号資産の送付のうち 10 万円を超える分だけです。
Q. 法人口座も対象ですか?
発表で対象として書かれているのは「個人のお客様」だけです。法人口座の扱いは公式の発表では未記載なので、法人で使う場合は bitFlyer に確かめてください。
おわりに、10 万円と 48 時間だけ覚えておけば大丈夫
口座を作ったばかりで大きめの精算や送付の予定があるなら、入金だけ 2 日前に済ませておけば大丈夫です。待ち時間は不便ですが、詐欺で急かされた人を止めるための仕組みだと思うと、わたしはわりと納得しています。
本記事は 2026 年 10 月 13 日時点の公表情報にもとづく一般的な情報の提供を目的としたもので、個別の投資判断や法的判断を行うものではありません。特定の取引所や暗号資産の利用を勧めるものでもありません。最新の条件は bitFlyer の公式情報で確認し、不安がある場合は専門家にご相談ください。



