Ostiumとは?エアドロ期待の始め方と使い方【Jump Crypto出資・金や原油を取引できるRWA PerpDEX】
目次
出典: Ostium 公式アプリ(2026-10-13 時点)

金とか原油の先物をチェーン上で取引できるところがあるって聞いたよ

Ostium ですね。金や原油を、暗号資産と同じ感覚で売り買いできる PerpDEX です。

暗号資産じゃなくて、伝統的な資産が主役なんだ!😳

そうなんです。ただ 7 月に大きな流出事件があったので、そこも先に見ていきます。
この記事でわかること
- Ostium のしくみ(自前のオラクル・資金調達率の代わりのロールオーバー手数料)
- 2026 年 7 月の OLP 流出事件と、LP の回復プラン・Gateway への作り直し
- 調達額と出資者、Season 2 のポイントの仕組み
- 始め方と、株の「取引時間」まわりの独自ルール
- ポイントを貯めるときに見ておきたいところ
Ostiumとは
Ostium は、金・原油・米国株・指数・為替などの現実資産(RWA)を、USDC で無期限先物として取引できる Arbitrum の PerpDEX です。銘柄は 75 で、半分近くが米国株です。
同じ RWA 系の Ondo Perps が板と資金調達率(FR)で動くのに対し、Ostium は作りがかなり違います。
- 自前のオラクル。Ostium Labs が運営する独自の価格フィード。複数の発行者が市場データから価格を出して署名し、束ねてチェーンに載せる。価格は注文のたびに取得する(プル型)
- 板ではなく RFQ。注文ごとに提携先から気配値を取る。偏った分のリスクは Jump などの提携先とオフチェーンでヘッジする
- FR が無い。ロングとショートが直接払い合う FR は無い。代わりにロールオーバーを Vault に払う(銘柄と向きによっては受け取る側になる)
- 市場の取引時間に従う。株は米国の取引時間だけ。暗号資産だけが 24 時間 365 日
出典: Ostium Docs「How Ostium Works」「Markets」「Fees」(2026-10-13 に確認)
銘柄の内訳(ETF 8 銘柄を除く)と最大レバレッジの例です。
| 資産クラス | 銘柄数 | 最大レバレッジの例 |
|---|---|---|
| 株 | 35 | AAPL 100 倍(日中) |
| コモディティ | 7 | 金 50 倍・WTI 原油 15 倍 |
| 指数 | 7 | US500 200 倍・US100 75 倍 |
| 為替 | 9 | EUR/USD 200 倍・USD/JPY 100 倍 |
| 暗号資産 | 9 | BTC 200 倍 |
出典: Ostium Docs「Markets」(2026-10-13 に確認)
2026年7月のOLP流出事件と今の状況
Ostium では 2026 年 7 月 15 日、LP の資金を預かる OLP Vault から 23,752,746 USDC が引き出される事件がありました。Ostium の事後報告(7 月 29 日)によると、攻撃者はオフチェーンのインフラに入り込みました。同報告によれば、偽の BTC-USD 価格で売買をくり返し、作り出した利益を Vault から抜き取ったとされます。
| 項目 | 内容(Ostium の発表) |
|---|---|
| 起きた日 | 2026 年 7 月 15 日 14:18〜14:23(UTC) |
| 流出額 | 23,752,746 USDC(OLP Vault から) |
| 原因 | オフチェーンの価格・署名インフラへの侵入。スマートコントラクトのロジックの欠陥やマルチシグが破られた証拠は無い、と説明 |
| トレーダーの証拠金 | 取引コントラクトに残り、引き出されていない |
| 取引の再開 | 7 月 23 日、移行した新しい本番環境で再開 |
出典: Ostium の事後報告(X)(2026-07-29)、The Block
9 月 30 日には LP 向けの回復プランが出ました。影響を受けたのは 3,666 ウォレットです。そのうち 3,321(90.59%)は確認された損失の全額を受け取れる対象だ、と Ostium は説明しています。損失が 1,000 USDC 以下の人は、損失と同じ額を請求できます(受け取り期限は 2026 年 12 月 29 日)。損失が 1,000 USDC を超える人は、2 つから選びます。「1,000 USDC を受け取って残りを放棄する」か、「Stage 2 の按分回収に参加する」かです(締め切りは 2026 年 10 月 30 日・何もしなければ Stage 2)。Stage 2 の原資は攻撃者からの回収分やプロトコル収益の一部などで、額は決まっていません。Vault に残った資産は事件前の約 30% で、新規の預け入れは止まっています。手続きは app.ostium.com/vault の「Recovery Portal」だけで、公式は「ほかに回復ポータルは無い」と注意しています。
出典: Ostium「OLP Recovery Update」(X)(2026-09-30)

出典: Ostium(2026-10-13 時点の画面)
さらに 10 月 1 日、Ostium は取引の仕組みを「Gateway」として作り直すと発表しました。Gateway は取引所・ファミリーオフィス・プロのトレーダー向けに許可制(ホワイトリスト)で提供する API で、第 4 四半期に一部の提携先とベータを始める予定です。個人向けのアプリについては、「既存のユーザー向けに動き続け、Gateway の稼働後は同じ基盤の上の最初のフロントエンドになる」としています。公式の表現は「既存のユーザー向け」で、新規の受け付けや個人向けアプリの今後は明言されていません。2026 年 10 月 13 日時点では、アプリに「Sign up」が表示されています。
出典: Ostium「A New Dawn」(X)(2026-10-01)

Vault の資金が抜かれたなら、トレードするのも怖くない?

証拠金は無事だったと公式は言っています。ただ、価格の仕組みを狙われた事実は重いので、入れる額は小さめが前提です。
エアドロップへの期待と現状
Ostium は 2025 年 12 月、General Catalyst と Jump Crypto が共同で主導したシリーズ Aを発表しました。トークンはまだ出ておらず、取引などのスコアを毎週ポイントに替える仕組みが動いています。
2,000 万ドル
シリーズ A
General Catalyst・Jump Crypto が共同主導・2025 年 12 月 3 日
2,780 万ドル
累計の調達額
2025 年 12 月 3 日時点・CoinDesk
2,500 万 pt
Season 2 のポイント総量
Points 画面の表示・2026 年 10 月 13 日
500 億ドル超
累計取引高
公式ドキュメント・2026 年 10 月 13 日に確認
出典: CoinDesk(2025-12-03)、Ostium Points、Ostium Docs
ポイント制は 2025 年 3 月 31 日に始まり(公式プレスリリース)、いまは Season 2 です。

出典: Ostium(2026-10-13 時点の画面)
マーケットメイカー大手の Jump が出資し、公式ドキュメントでもヘッジ先の例に挙がっているのは、PerpDEX ではあまり見ない強みです。ただ、Vault の資産は事件前の約 3 割に減り、軸足も機関向けの Gateway に移りつつあります。このブログの期待度は、調達と出資者の強さを認めつつ B(中くらい)にしています。
Ostiumの始め方
用意するのは Arbitrum の USDC だけです。取引所のように Ostium へ預け入れる手順はなく、USDC は注文を出すまで自分のウォレットに置いたままです。
STEP 1:アプリを開いてサインインする
Ostium の公式アプリを開き、右上の「Sign up」か「Log in」を押します。

出典: Ostium(2026-10-13 時点の画面)
サインインは Google・ウォレット・メールの 3 通りです。メールなら Privy のスマートアカウントが Arbitrum に作られ、ガス代は運営持ち(出金ガス用に 2 USDC が差し引かれる)。1 クリック取引も最初から有効です。

出典: Ostium(2026-10-13 時点の画面)
STEP 2:Arbitrum の USDC を用意する
ネットワークを Arbitrum にして USDC を送ります。アプリ内の「Fund Account」(Fun.xyz)でほかのチェーンのトークンから替える手もあり。
STEP 3:銘柄を選んで注文する
銘柄・Long/Short・レバレッジ・証拠金を入れて注文します。証拠金の下限は銘柄ごとに 10〜100 USDC が目安です。注文のたびに 0.10 USDC のオラクル手数料がかかります(ポジションをすべて閉じたときに返ってきます)。
出典: Ostium Docs「Connect Your Account」「Fund Your Account」「Opening a Trade」
Ostiumならではのルール
株は「日中だけ 100 倍」
米国株は、米国東部時間 9:35〜15:45 のあいだだけ最大 100 倍で持てます。夜をまたぐ上限は銘柄ごとに 5〜20 倍ほどで、15:45 にそれを超えるレバレッジのポジションは猶予なしで丸ごと自動決済されます。日本時間では、米国の夏時間の間は 22:35〜翌 4:45、冬時間(2026 年 11 月 1 日から)は 23:35〜翌 5:45 です。
出典: Ostium Docs「Stocks: Day Trading」(2026-10-13 に確認)
市場が閉まっている間、成行注文は受け付けられません。指値・逆指値は次の取引開始まで待ち、開いた最初の価格で約定します(公式ドキュメント「Markets」)。
FR の代わりのロールオーバー手数料
ロールオーバーは「資産の持ち越しコスト+1〜2%(年率)」で、ロングとショートで料率が違います。公式の説明用の例では、WTI 原油のショートが年率 42%(1 日約 0.115%)、ロングは逆に年率約 38% を受け取る側でした。料率は毎日更新されます。

出典: Ostium Docs(2026-10-13 時点の画面)
開始手数料は銘柄により 0.03〜0.10% で、決済手数料はありません。ただし、建ててから 15 秒以内に利益確定すると、早期決済の手数料(最大 0.40%。利益の額が上限)がかかります。
ポイントで見ておきたいところ
Points の画面によると、スコアは「取引・紹介・LP」で貯まり、週の終わりにポイントへ替わります。2025 年のプレスリリースでは、スコアは毎週リセットされ、その週の参加者の中での割合で配るとしていました(Season 2 で細部が変わっている可能性はあります)。
- いまは取引が中心。Vault は 2026 年 9 月 30 日の発表で新規の預け入れが止まっているので、新しく始める人が LP スコアを取る道は実質ない
- 短すぎる往復は損。オラクル手数料と 15 秒ルールの分だけ、スコアより出費が先に立つ
- 知り合いの紹介リンクがあれば、そこから始める。紹介された人のトレードスコアには、紹介者のランクに応じたブーストが付く(ブーストの率は 2026 年 10 月 13 日時点の公式ドキュメントに記載なし)
気をつけること
注意
- 高レバレッジと清算。100〜200 倍では、わずかな値動きで証拠金を失い強制決済される
- 株の自動決済。15:45 ET に一晩の上限を超えるレバレッジのポジションは、その時点の価格で閉じられる。出来高の少ない銘柄はすべりやすい
- 週明けの窓開け(価格のギャップ)。閉まっている間の指値は、開いた最初の価格で約定する
- オフチェーンの仕組みへの依存。価格はオンチェーンの外で作られる。2026 年 7 月はそこを突かれ、OLP Vault から約 2,375 万 USDC が流出した
- 作り直しの途中。Gateway への移行で、アプリの仕様や手数料、新規利用の受け付けや個人向けの提供形態、Season 2 のポイント制も変わりうる
- 規約。米国・英国・EU・フィリピン・制裁対象の地域にいる人は使えない。VPN での回避も禁止
- ポイントがトークンになる保証はない。2025 年のプレスリリースでは、いつでも変更・終了できるとしている
出典: Ostium Terms of Use、Ostium Docs「Vault Overview」(2026-10-13 に確認)、PR Newswire(2025-04-01)
よくある質問
Q. 2026 年 7 月の事件で、トレーダーの証拠金は失われましたか?
Ostium の事後報告では、トレーダーの USDC の証拠金は取引コントラクトに残り、引き出されていません。流出したのは LP の資金を預かる OLP Vault です(2026 年 7 月 29 日の発表)。
Q. いま OLP Vault に預けられますか?
預けられません。2026 年 9 月 30 日の発表で新規の預け入れは止まっています。回復の手続きは公式アプリ(app.ostium.com/vault)の「Recovery Portal」だけです。
Q. Ostium に KYC(本人確認)はありますか?
Ostium の公式手順に KYC はありません。Google・ウォレット・メールのどれかでサインインして使います(2026 年 10 月 13 日時点)。
Q. Ostium のトークンはいつ出ますか?
Ostium のトークンの配布時期は決まっていません。2026 年 10 月 13 日時点で、公式からトークンの発表はありません。
おわりに、金と原油をチェーン上で
Ostium は、実際の市場の時間と価格に寄せて金・原油・株を扱う、少し硬派な PerpDEX です。Jump Crypto の出資と Season 2 のポイントはそろっています。一方で 7 月の流出事件からの回復と Gateway への作り直しが続いていて、触るなら少額で、公式の発表を追いながらが前提です。試すなら少額で、取引時間とロールオーバーを確かめてからにしてください。24 時間取引が欲しいなら Ondo Perps、負けても報酬が出る PerpDEX なら負けても PAPER がもらえる Papertradeもあります。
本記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、投資や特定のサービス利用を勧めるものではありません。筆者は金融庁に登録された金融商品取引業者・暗号資産交換業者ではなく、Ostium は日本の登録業者が提供するサービスではありません。レバレッジ取引は短時間で証拠金を失うリスクがあり、プロトコルへの攻撃で資金が失われることもあります。エアドロップは必ずもらえるとは限りません。LP の回復プランは Ostium の発表で、受け取りが保証されたものではありません。個人向けの提供は変わったり終わったりする可能性があります。掲載した数値は 2026 年 10 月 13 日時点のもので、変わることがあります。暗号資産の損益の税務については、税務署または税理士にご相談ください。


